[ワシントン 22日 ロイター] - インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相は22日、ロイターの取材に応じ、同国のパーム油輸出停止は他国への打撃となるが、ウクライナ戦争を受けて急騰する国内価格を抑えるために必要な措置だったと説明した。
インドネシア政府は同日、パーム油とその原材料の輸出を28日から禁止すると発表した。
財務相は、需要が供給を上回る中、輸出停止は国内価格安定に向け講じた最も厳しい措置の一つだと述べた。
「これが世界の供給にとって最良の結果にならないことは認識している」とし、「われわれが輸出を停止すれば、間違いなく他国を直撃することになる」と述べた。
インドネシアは世界最大のパーム油輸出国で供給量の半分以上を占める。中国とインドがインドネシア産パーム油の輸入大国。パーム油は料理用や加工食品、化粧品、バイオ燃料などあらゆる製品に使用されている。
同相は、国内消費分の在庫を確保するよう生産者に求めたものの、一般家庭にとってパーム油はまだ高すぎると説明した。
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