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食肉牛、「冷蔵」輸入が高止まり 冷凍からのシフトも
2017年10月31日 / 01:16 / 24日後

食肉牛、「冷蔵」輸入が高止まり 冷凍からのシフトも

[東京 31日 ロイター] - 9月の冷蔵牛肉の輸入量は前年比31.5%増の2万5225トンと、8月に続き高水準で推移している。8月に発動された冷凍牛肉への緊急輸入制限(セーフガード)を受け、輸入業者が冷蔵用へのシフトを進めていることが背景にあるとみられる。

 10月31日、9月の冷蔵牛肉の輸入量は前年比31.5%増の2万5225トンと、8月に続き高水準で推移している。写真は店頭に並ぶオーストラリア牛。2015年11月、東京で撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

増加基調が続けば、冷蔵牛肉でも制限措置が発動される可能性があり、政府内では今後の動向を注視する動きが広がりそうだ。

財務省が31日午前に公表した「輸入9桁速報」で明らかになった。同速報は、貿易統計速報より詳細な実績値が網羅されている。

全世界ベースでは、8月に関税率が38.5%から50%に引き上げられた冷凍牛肉の輸入は、同月に急減した反動もあり、9月は持ち直しの動きとなった。

一方、冷蔵牛肉輸入は前年比30.1%増の2万5486トンだった8月からほぼ横ばい。冷蔵用が高止まりする背景には、輸入業者が高い関税率を避ける形で、冷凍から冷蔵にシフトさせる動きがあるとの見方も浮上する。

こうした流れが続けば、冷蔵牛肉でもセーフガードが発動される恐れもある。発動基準は四半期の累計で定められており、4─6月期(7万4339トン)、4─9月期(15万2456トン)、4─12月期(23万0642トン)、年度通期(29万2355トン)で数量が超えるなどすれば、関税率が引き上げられる。

今年度は9月までの累計が14万1579トンと基準内に収まったが、今後の推移次第では、セーフガードの発動要件に抵触する可能性もある。

発動中の冷凍牛肉のセーフガードを巡っては、16日の日米経済対話でも議論されるなど、日米間の争点に浮上している。さらなる制限措置が発動されれば米国の反発は必至で、政府は動向を慎重に見極めたい考えだ。

*内容を更新しました。

梅川崇 編集:田巻一彦

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