for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

アングル:米独立記念日、ワクチン目標未達など課題山積

[3日 ロイター] - 7月4日は米国の独立記念日。世界最大の経済大国は、245回目の誕生日を迎えるが、就任から5カ月余りのバイデン大統領にとって、手放しのお祝いとはいかない。新型コロナウイルスワクチンの接種は進んだが、成人の70%に1回以上接種するという目標は達成できず、感染者は今も増え続けている。経済は息を吹き返したが、一方でインフレが進行している。政治面では、与野党で歩み寄りがみられる場面もあるが、依然溝は深い。

7月4日は米国の独立記念日。世界最大の経済大国は、245回目の誕生日を迎えるが、就任から5カ月余りのバイデン大統領にとって、手放しのお祝いとはいかない。写真は3日、ミシガン州セントラルレイクを訪れたバイデン氏(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

独立記念日にはホワイトハウスの庭で千人規模のパーティを開かれ、花火の打ち上げも予定されている。

大統領の歴史の研究者マイケル・ベシュロス氏は「経済的にも、公衆衛生的にも、国民の精神面でも、1年前と比較するとまるで別世界だ」と述べた。

ただ、バイデン氏は、新型コロナ対策の進展を祝う中で「任務完了」を宣言するかは慎重に考える必要があると指摘する。

「もし拙速にパンデミック終息宣言をすれば、国民に今後、犠牲を求めるのは難しくなる。来年、何らかの形でパンデミックが再発した場合、民主党の立場は弱くなる」と述べた。

新型コロナ対策では、この先問題が待ち受けている可能性がある。政府によると、ワクチン接種率が低い中西部と南東部で、インドで最初に発見された感染力の高いデルタ株が広がり、新規感染者が増加している。

感染症の専門家で大統領首席医療顧問のアンソニー・ファウチ博士は「国としてお祝いすると同時に、ワクチンを接種していない人たちが深刻な状況にあるという事実も認識している」とし「メッセージは『予防接種を受けましょう』だ」と呼び掛けた。

<新たな問題>

2日に発表された6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が10カ月ぶりの大幅な増加となった。

とは言え、雇用はパンデミック前の2020年2月を700万人下回っている。一方で、育児の問題を抱えていたり、病気を心配する人が働きに出ることをためらい、必要な労働力を確保できない企業もある。

米バンダービルト大学の歴史学者トーマス・アラン・シュワルツ氏は、波乱に満ちたトランプ前政権を経て、国の課題が変ったと指摘する。

昨年、白人警官による黒人の暴行死をきっかけに米全土に広がった人種差別に抗議するデモは、白人警官に22年半の禁錮刑が言い渡された後、減少している。

しかし司法省は、自国で育った過激思想主義者、特に白人至上主義者からの脅威が深刻化していると指摘する。

さらに、野党共和党が主導する「批判的人種理論」に対する戦いによって、米国の歴史教育が新たな政治問題と化している。

バイデン大統領が目指すインフラ整備、警察改革、銃規制に関する法案は、まだ実現していない。

2日、2020年米大リーグ・ワールドシリーズを制覇したドジャースの表敬訪問を受けたバイデン氏は「パンデミックを克服し、ファンがスタジアムに戻ってくることを祝うと同時に、別のことを祝う。それは、国家的な達成だ」と述べ、第一線で働く労働者、友人、家族、隣人の支え合いをたたえた。

「米国を見限ることは決して良い賭けでないということを、国を挙げて証明した」と述べた。

(Jeff Mason記者)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up