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インドのインフレ緩和、エルニーニョの不透明性懸念=中銀総裁

インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は24日、国内のインフレは改善しているが、天候関連の不透明感が依然マイナス要因になっているとの見方を示した。写真は、インド・パンジャブ州のホールセール用スーパーの店内。2012年11月24日に撮影。(2023年 ロイター/Ajay Verma)

[ニューデリー 24日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は24日、国内のインフレは改善しているが、天候関連の不透明感が依然マイナス要因になっているとの見方を示した。

「インフレとの戦いは終わっていない。警戒を怠ってはならない。現状に満足する余地はなく、エルニーニョ現象の影響を見極める必要がある」と、ニューデリーで行われたイベントで述べた。

政府が発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.7%上昇し、伸びは3月の5.66%から鈍化した。

6月12日に発表される5月の小売価格上昇率について、ダス総裁は「一段と低くなる可能性がある」と述べた。

中銀のインフレ目標範囲は4%プラスマイナス2%ポイント。

総裁はエルニーニョ現象について、一段のインフレ加速リスクであるだけでなく、インドの経済成長を圧迫すると指摘。地政学上の不透明性や世界貿易減少に伴う商取引減少も成長の足を引っ張る恐れがあるとした。

また、22/23年の国内総生産(GDP)伸び率が7%を超えても驚かないとする一方、23/24年は6.5%近くになるとの予想を示した。

このほか、中銀は金融の安定を確実にするため堅実な姿勢を維持し、時宜を得た行動を取ることを目指していると説明。為替管理で先回りした対応を維持しつつ、ルピー相場安定に注力していくと述べた。

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