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インドCPI、5月は前年比+6.3% 6カ月ぶりの大幅上昇

[ニューデリー 14日 ロイター] - インド統計省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.30%上昇と、伸び率は4月の4.29%から加速し、6カ月ぶりの大きさとなった。燃料および食品の価格上昇ペースが速まった。

インド準備銀行(中央銀行)は今月、2021/22年度の経済成長率予測を10.5%から9.5%に引き下げるとともに、エネルギー価格の高止まりはインフレを助長する可能性があると警告しており、景気回復が停滞する中、中銀にインフレ抑制の圧力がかかる。

5月のCPI上昇率は、ロイターがまとめたアナリスト予想の5.30%も上回った。

インドは新型コロナウイルス感染第2波の深刻化で4月以降、数万人の命が失われ、景気にも悪影響が及んでおり、エコノミストは物価上昇による経済へのさらなる打撃を懸念している。

エララキャピタルのエコノミスト、ガリマ・カプール氏はCPIの上昇率が9月まで5%を上回る水準にとどまり、今年度の平均伸び率が5.2%になると予想。コロナ第2波からの景気回復は第1波の時よりも緩やかで鈍いものになる可能性が高いため、中銀はインフレ率が2─6%の目標レンジの上限近くで高止まりするのを容認する可能性があると分析した。

5月は食品価格が前年比5.01%上昇と、前月の3.15%から伸びが加速。燃料は30%余り値上がりした。

CPIの発表を受け、3人のエコノミストは食品および燃料価格を除くコアCPIの伸び率を6.54─6.56%と試算した。

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