[ニューデリー 17日 ロイター] - 複数の貿易関係者から入手したデータによると、インドのロシア産石油輸入量は4月に前月比約4.4%増の日量約190万バレルとなり、過去最高を更新した。インドが輸入した石油のうちロシア産が占める比率は約5分の2だった。
インドは4月に全体で日量481万バレルの石油を輸入。そのうちアゼルバイジャン、カザフスタン、ロシアの旧ソ連3カ国からの輸入が占める比率は43.6%に上昇した。
半面、中東産の比率は約44%に、アフリカ産の比率は3.4%にそれぞれ低下した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国からの輸入が占める比率は過去最低の46%になった。
インドの精製業界関係者は「ロシア産石油がより低い価格で供給されるため、インドの精製業者は中東産と西アフリカ産の購入を減らしている」と話した。
インドのイラクからの石油輸入量は4月に前月比3.1%減の日量92万8400バレルとなり、4カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。サウジアラビアからの輸入は11%減の日量72万3800バレルで、過去5カ月間で最低の水準だった。
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