April 28, 2020 / 3:38 PM / a month ago

フィッチ、インド格下げを警告 新型コロナで財政見通し悪化

[ムンバイ 28日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは28日、インドが新型コロナウイルスの危機に対応する中で財政見通しが一段と悪化した場合、国債格付けを引き下げる可能性があるとの見解を示した。

フィッチはインドの格付けを「BBBマイナス」、格付け見通しを「安定的」としている。引き下げはインド国債を投資不適格(ジャンク級)に押し下げることになる。

フィッチは新型ウイルスのパンデミック(世界的大流行)によりインドの経済成長が今年、かなり悪化する恐れが大きいほか、政府の財政出動の余地は限られていると指摘した。

「パンデミックが収まれば、政府は再び財政政策を引き締めるかもしれないが、インドが財政目標を達成したり財政規制を導入してきたここ数年の例を見ると、まちまちの結果だった。中期的な緊縮政策を発表したとしても、われわれは色眼鏡で見ることになる」と指摘した。

フィッチは財政赤字の予測を示さなかった。モルガン・スタンレーは先週、インド政府の赤字が2020/21年度に国内総生産(GDP)対比6.2%に拡大する見通しを示した。同社の21年度成長予想(0.5%増)に基づくと、財政赤字は対GDP比で3.5%になる。

フィッチは21年度のGDP見通しを0.8%増へ引き下げた。新型ウイルスの感染拡大が始まる前の前回予想は5.6%増だった。

フィッチは「22年度は成長が6.7%増へ回復するとみているが、新型ウイルス危機により財政や金融部門への負担が増し、中期的に成長見込みに影響するリスクがある」と指摘。インドの金融システムが再び逼迫した場合、中期的な経済見通しへのリスクは高まるとした。

また、インドはここ数年間、銀行部門の健全性を改善してきたが、現在の経済鈍化でこれまでの進展は少なくとも一部は相殺されると分析。金融部門の弱含みが長期化した場合、信用の伸びや経済生産、投資、生産性の重しとなるとした。

新型ウイルスの感染拡大を抑えるため、インドは既に1カ月以上封鎖措置を取っている。封鎖は5月3日に終わる予定だが、最低5月中旬まで延長される可能性がある。

フィッチは昨年12月に現行の格付けと見通しを据え置いた。新型ウイルスの危機に対応するための財政政策の余地は限られているとみている。20年度はGDP比70%だった政府債務は、経済成長の落ち込みと財政赤字の拡大、財政出動で21年度に77%を超えると予想している。

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