[ジャカルタ 21日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は、中央銀行の次期総裁(任期5年)に現職のペリー・ワルジヨ氏(63)を再指名し、他の候補者は提示しない見通し。事情に詳しい複数の関係者が21日明らかにした。
ジョコ大統領は議会に提示する候補を22日までに決めるとしていた。
ワルジヨ総裁は中銀の金融政策ミックスの改革や新型コロナウイルス対応で主要な役割を果たした。コロナ禍や地政学的な混乱という課題の中でも強い経済の維持に貢献したと国内金融業界で評価されている。
同氏が再指名されれば、インドネシア中銀総裁としては異例の2期目となる。
次期総裁人事を巡っては先月、ジョコ大統領がワルジヨ氏のほかスリ・ムルヤニ財務相ら複数の候補を検討しているとの見方も出ていた。
関係者によると、ジョコ大統領はスリ・ムルヤニ氏が財務相にとどまることを望み、中銀総裁に指名しない決定をしたという。
ジョコ大統領は今週中に議会に候補者を提示する必要がある。
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