July 13, 2018 / 10:46 PM / 2 months ago

アングル:インドネシア中銀、複数の政策活用で資金流出阻止へ

[ジャカルタ 10日 ロイター] - インドネシア銀行(BI=中央銀行)のペリー・ワルジヨ総裁は、5月の就任からこれまで3回にわたる利上げによる通貨防衛と資金流出抑制を通じて同国経済の安定を図ってきた。

 7月10日、インドネシア銀行(中央銀行)のペリー・ワルジヨ総裁(写真)は、利上げによる通貨防衛や資金流出抑制策のほかにも、外貨獲得のための観光業のテコ入れや、不動産市場の活性化などのために他の政策手段も活用せざるを得ないと考えている。9月ジャカルタで撮影(2018年 ロイター/Beawiharta)

ただ、経済を支える上では外貨獲得のための観光業のテコ入れや、不動産市場の活性化などのために他の政策手段も活用せざるを得ないと考えている。先月ロイターのインタビューで明らかにした。

ワルジヨ氏は「BIは金融政策によって経済安定に貢献できるが、同時に他の手段を講じて経済成長を後押しすることも可能だ」と話した。

インドネシアは対外資金流出の悪影響を受けやすい新興国の1つで、通貨ルピアはドルに対して年初来で約5%下落している。

こうした中でワルジヨ氏は「新興国、とりわけインドネシアの中銀は単に為替レートに配慮しているだけでは済ませられない。問題が経常赤字にあるなら、それは不可能だ」と述べ、ずっと経常赤字が続いてその一部が外国資金によって穴埋めされてきた同国の状況に言及した。

インドネシア国債市場からは6月まで3カ月連続で資金が流出した。ただ財務省のデータによると、7月第1週はある程度の資金流入が確認された。外国人による国債保有比率は38%前後。

 7月10日、インドネシア銀行(中央銀行)のペリー・ワルジヨ総裁(写真)は、利上げによる通貨防衛や資金流出抑制策のほかにも、外貨獲得のための観光業のテコ入れや、不動産市場の活性化などのために他の政策手段も活用せざるを得ないと考えている。9月ジャカルタで撮影(2018年 ロイター/Beawiharta)

BIの6月末の国債保有額は210兆4000億ルピア(147億ドル)と、3月の93兆9600億ルピアから増加。外貨準備は、為替介入が一因となって2月から6月までに122億ドル減少した。

アヴィヴァ・インベスターズのアジア金利FX責任者スチュアート・リットソン氏は「BIは利上げ、債券と為替の介入という両面で特に積極的な姿勢を見せている」と指摘した。

ワルジヨ氏は利上げとともに、不動産市場を上向かせるために住宅ローンの頭金規制緩和といったマクロプルーデンス政策も使おうとしてきた。またより多くの外貨を得るため、BIは国内銀行に観光セクターへ投資するよう促し、政府と協力して輸出コストの抑制にも取り組んでいるという。

同氏は、自動車や医薬品、食品・飲料、電子製品などのセクターの輸出支援に向けて産業省と力を合わせていると説明した。

ワルジヨ氏は、市場との緊密な対話がBIの政策手段の1つになるとの見方も表明。「われわれが対話し、上質な内容の情報を届けることができれば、不合理な期待(形成)をきっと減らせると思う」と主張した。

実際同氏は就任後少なくとも8回会見を開くとともに、さまざまなメディアのインタビューに応じたり、議会公聴会にも出席している。さらにこれまでアジアの取引時間終了からかなり経過した後に設定されてきたBIの月例会合結果公表を、今後は現地時間午後2時に早めると約束した。

(Maikel Jefriando、Gayatri Suroyo記者)

 7月10日、インドネシア銀行(中央銀行)のペリー・ワルジヨ総裁(写真)は、利上げによる通貨防衛や資金流出抑制策のほかにも、外貨獲得のための観光業のテコ入れや、不動産市場の活性化などのために他の政策手段も活用せざるを得ないと考えている。9月ジャカルタで撮影(2018年 ロイター/Beawiharta)

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