[ジャカルタ 15日 ロイター] - インドネシア統計局が15日発表した2月の貿易収支は54億8000万ドルの黒字となった。黒字額は昨年10月以来最大になり、ロイターがまとめた市場予想(32億7000万ドル)も上回った。
輸入が予想以上に縮小した。
1月は38億7000万ドルの黒字だった。
2月の輸出は前年同月比4.51%増の214億ドル、予想は
5.00%増加、1月は16.37%増だった。
輸入は原材料と機械購入の減少で前年比4.32%減の159億2000万ドル、予想は9.74%増だった。
バンク・ダナモンのエコノミスト、Wisnu Wardana氏は、2月は機械部品輸入が減少した一方、ここ数カ月は既に高水準にあったと指摘。「こうした変動は従来の季節要因から見ても普通の現象。祝祭シーズンとなり、製造部門中心の輸入増で今後、貿易黒字は縮小するとみている」と述べた。
インドネシアの輸入は通常、イスラム教の断食(ラマダン)に向けて増加する。今年は3月末からラマダンに入る。
インドネシアはコモディティー価格の上昇を背景に34カ月連続で貿易収支が黒字となっているが、エコノミストは、価格が下落すれば黒字が縮小する可能性があると警告している。
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