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鉱工業生産、基調判断引き下げ 8月は自動車の落ち込みで3.2%減

[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数速報(2015年=100)は95.0と前月から3.2%下がり、2カ月連続のマイナスとなった。部品不足に直面する自動車が前月比15.2%減と大きく低下した。低下幅はロイターの事前予測調査の0.5%を上回った。

経済産業省が30日公表した8月の鉱工業生産指数速報(2015年100)は前月比3.2%低下の95.0で、2カ月連続のマイナスとなった。写真は川崎市の京浜工業地帯で2010年3月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

自動車メーカーの一部は9月以降も減産を計画しており、経産省は生産の基調判断を「持ち直している」から「足踏みをしている」に引き下げた。基調判断の下方修正は、新型コロナウイルスによる感染拡大で大幅に経済活動が縮小した2020年4月以来。

<アジアからの部材不足で自動車、掘削機械、パソコン減産>

8月の指数は全15業種のうち、12業種が前月から低下した。特に自動車の落ち込みが大きく、全体の低下幅3.2%のうち2.27ポイントを占めた。世界的な半導体不足に加え、コロナ感染が深刻な東南アジアで生産する部材の調達に支障が出た。

日本の自動車メーカー8社が前日に発表した8月の国内生産台数は、6社が1年前の実績を下回った。これまでプラスを維持してきたトヨタ自動車は6カ月ぶりの前年割れとなった。

自動車以外ではリチウムイオン蓄電池が前月比28.4%減、ショベル系掘削機械が同6.5%減、ノート型パソコンが同30.1%減だった。リチウム電池などはスマートフォン向け需要の低下、掘削機械やノート型パソコンはアジアからの部材調達不足が響いたという。

<3カ月連続マイナスの可能性>

予測指数は9月が前月比0.2%上昇、10月が同6.8%上昇。予測値は上振れ傾向があるため、これを補正した試算値は9月が同1.3%低下となっている。このため9月は「3カ月連続でマイナスとなる可能性がある」(経産省)という。

スズキは30日午前、10月も部品不足で引き続き国内工場を一時停止すると発表した。静岡県湖西市にある湖西工場第一は、最大3日間操業を止める。トヨタは今月10日、9─10月の国内生産を8月時点の計画から18万台減らすと公表した。

経産省は「(調査時点で)アジアからの部材調達不足による混乱の影響は十分考慮されていない可能性があり、下振れリスクがある」とみている。

*経産省の発表資料は以下のURLでご覧ください。

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