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鉱工業生産、7月は生産・出荷とも勢い鈍化 設備投資関連振るわず
2017年8月31日 / 00:37 / 23日前

鉱工業生産、7月は生産・出荷とも勢い鈍化 設備投資関連振るわず

 8月31日、経済産業省が発表した7月鉱工業生産指数速報は前月比0.8%低下し、2カ月ぶりの低下となった。都内で2016年8月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日発表した7月鉱工業生産指数速報は前月比0.8%低下し、2カ月ぶりのマイナスとなった。ロイターの事前予測調査では前月比0.5%低下と予想されていたが、発表数値は予想をやや下回った。ほぼ全業種にわたり事前の生産計画を下回っており、特に設備投資関連の資本財の落ち込みが大きい。

好調が続いてきた電子部品も先行き2カ月連続の減産計画となっている。経済産業省は、需要動向をにらんで企業の生産がやや慎重化している可能性もあるとの見方を示している。

7月は、半導体製造装置や一般用蒸気タービン、発電機、フェノールや合成ゴムといった化学工業品、通信装置など、設備投資関連の生産が低下したほか、軽乗用車や自動車部品も低下。他方でメモリや液晶素子など電子部品・デバイスは上昇した。

出荷も前月比0.7%低下しており、需要に沿って企業が減産したとみられる。この結果在庫は前月比1.2%低下。在庫積み上がりに至っておらず、さほど問題はない。

ただ、全体の生産水準は企業の計画を2.4%下回っている。受注が思ったほど伸びなかった可能性もある。先行き生産予測指数は8月が前月比6.0%上昇の見通し。7月の下振れもあり、反動も含めて大幅上昇を見込んでいるが、経済産業省では誤差調整後の伸びが1.4%程度にとどまると試算している。9月は同3.1%の低下となり、振れの大きな展開が続きそうだ。

中でも世界的な半導体サイクルを背景に伸びてきた電子部品・デバイス工業の生産計画はここへきて8、9月と連続で減産計画となった。生産・出荷水準自体は高いが、直近3カ月は在庫率が上昇しており、やや生産の勢いが強すぎた可能性がある。

みずほ証券・末廣 徹シニアマーケットエコノミストは「例年通り秋に発売される見込みである米大手メーカーの新型スマートフォン向けの電子部品の需要が見込まれるが、現状では生産が拡大する兆候は見られない」と指摘する。電子部品・デバイスの在庫指数・在庫率指数の上昇が先行きの生産調整リスクになるという。

*経産省の発表資料は以下のURLでご覧ください。

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