[ミュンヘン 28日 ロイター] - ドイツの半導体大手インフィニオン・テクノロジーズのヨッヘン・ハネベック最高経営責任者(CEO)は、成長を後押しするための買収を模索し、適切な買収対象には数十億ユーロを費やす用意があるとの考えを示した。ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)が28日に報じたインタビューで語った。
ハネベック氏は、ふさわしい企業を絶えず「探している」とし、「最大で数十億(ユーロ)の範囲と見ている」と述べた。
個別の買収候補については言及しなかったが、パワー半導体、センサー、ソフトウェア、人工知能(AI)など、いくつかの分野でポートフォリオを拡大する可能性があるとし、資金力が十分でない新興企業が対象になることは十分に考えられると話した。
スマートフォンから自動車まであらゆるものに使われる半導体の需要が高まり、サプライチェーン(供給網)のボトルネックが2年近く続く中、自動車から医療、通信に至るまで世界の産業が苦慮している。
インフィニオンは、特にエレクトロモビリティ、自動運転、再生可能エネルギー、データセンター、IoT(モノのインターネット)といった分野で成長が期待できるとしている。
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