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米FRB議長講演:識者はこうみる
2017年8月25日 / 17:12 / 1ヶ月前

米FRB議長講演:識者はこうみる

 8月25日、米FRBのイエレン議長が講演した。写真はワシントンで2月撮影(2017年 ロイター/Yuri Gripas)

[25日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は25日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の年次経済シンポジウムで、2007─09年の危機以降に導入された改革により、経済成長を阻害することなく金融システムが強化されたとし、いかなる将来的な変更も控えめなものにとどめる必要があるとの考えを示した。

この日の講演では金融政策については言及しなかった。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●関心集めた金融政策に言及なく

<ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの首席世界通貨ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏>

米連邦準備理事会(FRB)政策について市場が知りたかったことに、イエレン議長は言及しなかった。10年債利回りが低下し、ドルが弱含んだ。

これは、イエレン氏が外国通貨に強気の見方を示したからでなく、米国について前向きな発言をしなかったからだ。

●内容は非常に穏健、改革への賛同は歓迎

<チェース・インベストメント・カウンセル(米バージニア州)のプレジデント、ピーター・テュツ氏>

発言内容は市場予想より非常に穏健だった。

イエレン議長は一部の穏当な規制改革に対する支持を示しており、これは歓迎すべきことだ。何らかの進展が見られる可能性がある。イエレン議長はある程度の規制改革には賛同しているもようで、これは改革がまったく実施されないよりは良い。

ただ、市場にとってはプラスの内容でもマイナスの内容でもなかった。(午後に講演が予定されている)ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が何か言うかもしれないが、最も重要な人物であるイエレン議長がすでに講演を終えているため、市場は「ノンイベント」と見なす可能性がある。

●規制に焦点、トランプ氏けん制か

<フェデレーテット・インベスターズの首席株式市場ストラテジスト、フィル・オーランド氏>

来年2月初旬に任期満了が迫り、トランプ米大統領がイエレンFRB議長を再任するかどうか不透明な中、イエレン議長は極めて興味深いダイナミクスを構築したと言える。

金融政策を巡っては、トランプ大統領とイエレン議長の見解に大きな開きはない。トランプ大統領は実際、政策金利に対しハト派的なアプローチや米経済成長下支えに向けたドル安を望んでいる。

一方、規制を巡る双方の溝は深い。イエレン議長はこの日の講演で私が期待していたようにFRBのバランスシート縮小の道筋やインフレ動向について自身の考えを示す代わりに、トランプ大統領と合い入れない規制問題について講演するという賭けに出たという感がある。

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