June 16, 2016 / 5:51 AM / 3 years ago

日銀が追加緩和見送り、円高株安に:識者はこうみる

[東京 16日 ロイター] - 日銀は16日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を賛成多数で決定した。この決定を受けて、ドルは104円台に急落、日経平均も前日比で一時500円を超える大幅下落となった。市場関係者の見方は以下の通り。

 6月16日、日銀は金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を賛成多数で決定した。これを受け、ドルは104円台に急落、日経平均も前月比で一時500円を超える大幅下落となった。都内の日銀本店で2009年9月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)

●緩和カード温存、円高・株安で金利低下圧力

<みずほ証券・チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

日銀は金融政策決定会合で現行の政策維持を決定したことを受けて、円高・株安が進んだ。債券市場では、追加緩和を期待していた参加者からいったんポジションを外す動きがあるかもしれないが、円高の流れが続く限り、イールドカーブが低下しやすい状況は変わらないだろう。

日銀としては、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を前に、残り少ない緩和カードを切ることに慎重な面があったのではないか。また、マイナス金利政策が実体経済に波及する影響を見極めたいとの思惑もあったのでだろう。

円高基調は、米国の利上げ路線行き詰まりが明確になるとともに、次の一手が利下げになるとの見方が出始めていることに加えて、円高阻止に向けた政策の手詰まり感が影響している。

●英国民投票に向け一段の円高進行も

<FXプライムbyGMO 常務取締役 上田眞理人氏>

日銀が金融政策の現状維持を決定したことを受けてドル安/円高が進んだ。結果は市場の予想通りなので、通常であれば、一時的に円高になったとしても、まもなくドル買い/円売りが優勢となり、ドル/円がリバウンドするところだ。

しかし、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を1週間後に控え、リスク回避のムードが広がる中、ドル/円が下がったところを値ごろ感から買う人が出てこないのが現状だ。

不確定要素を嫌気したリスク回避ムードは英国民投票に向かって継続するとみられ、テクニカルには、ドルが101円を下回って100円台まで下落する余地があるとみられる。

介入については、日本からみれば、確かに急ピッチの円高が進んでいる。しかし、米国から見れば、景色は変わってくる。

前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見でイエレンFRB議長は、ドル高は国内需要の圧迫要因となってきたと述べ、2014年半ば以降のドル高がインフレを下押ししたとの認識を示しており、ドル高の弊害をあらためて指摘した。

こうした米国の見解を無視して、日本がドル買い/円売り介入を実施するのは難しいのではないか。

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