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米大統領選でバイデン氏勝利、市場関係者はこうみる

[8日 ロイター] - 11月3日の投開票から4日、大接戦が続いた米大統領選で民主党候補のジョー・バイデン氏が勝利した。市場関係者の見方は以下の通り。

11月3日の投開票から4日、大接戦が続いた米大統領選で民主党候補のジョー・バイデン氏が勝利した。写真は街頭のスクリーンに映し出されたバイデン氏とハリス副大統領候補。11月7日、ニューヨークのタイムズスクエアで撮影(2020年 ロイター/Andrew Kelly)

●上院選の決着待ちに

<チェリー・レーン・インベストメンツ(米ニュージャージー州)のパートナー、リック・メックラー氏>

避けられない結果だった。市場が予想していたことでもあり、それがここ数日間の株高につながっていた。

トランプ氏が黙って敗北を認めるようなことはないだろう。

議会上院選でジョージア州の2議席が決選投票に決着を持ち越すこととなり、焦点はそちらに移る。まだ終わりではない。今後は上院選の決着を待つことになる。

法廷闘争については、トランプ氏の主張を裏付ける決定的な証拠が出てこない限り、市場は極めて楽観的だ。

市場について言えば、景気刺激策の決定が1月まで持ち越すようなことになれば、買い意欲を幾分殺ぐだろう。

●FRBバランスシート拡張圧力高まる

<パンテラ・キャピタル(米カリフォルニア州メンロパーク)の最高経営責任者(CEO)、ダン・モアヘッド氏>

民主党の新政権と共和党優勢の上院というねじれ政府の状態は、米連邦準備理事会(FRB)に対する一段のバランスシート拡張圧力につながる可能性が高い。

一段の量的緩和は、金やビットコイン、実物資産といった、量が増やせない資産の価格高騰につながるだろう。

●政権の市場介入がない常態復帰を好感

<サンライズ・キャピタル・パートナーズ(サンディエゴ)のCIO、クリストファー・スタントン氏>

バイデン氏勝利は市場にとって良いニュースだと思う。

我々は、ツイッター上で繰り出される「トランプ砲」に疲れ果てていた。市場は文字通り一息ついて、ホワイトハウスが日々の市場に影響を与えようとしない通常の環境に戻ることに感謝するだろう。

最も重要なのは、共和党が上院で多数派を維持することだ。市場は現状維持を好むからだ。

我々は慎重ながら、選挙後に株価指数、中でもS&Pとナスダックを買い持ちにした。トランプ氏が状況を覆す可能性はゼロに近く、市場はそれを織り込みつつある。

●景気対策合意の可能性高まる

<クリアステッド・アドバイザーズ(ニューヨーク)のシニア・マネージングディレクター、ジム・アワド氏>

トランプ氏は数週間は戦い続け、市場に多少の不安感を与えることになるだろう。ただ大方は、バイデン氏の勝利で大統領選は終わり、上院は妥協することになるとみている。

市場はバイデン氏勝利を好感するだろう。バイデン氏は左派過ぎず、中道路線の政権になるとみられるためだ。「ツイッター政権」ではないため予測がしやすい。特に外交に関してはより伝統的な政策になると考えられる。

これが意味するのは、景気刺激策がまとまる可能性が高まったということだ。ただその規模は、議会上下院でも民主党が過半を占める「ブルーウエーブ」が実現した場合よりは小規模なものになるだろう。

まずは成長株に投資し、その後、他のセクターに広げることを推奨する。

●株高・経済の急拡大につながる

<deVere GROUP(ドバイ)の創業者、ナイジェル・グリーン氏>

バイデン氏勝利は世界の株式市場の上昇と米経済および世界経済の急拡大をもたらすだろう。市場にはほぼ織り込まれていたが、実際に勝利したことによって、市場が嫌う不確実性が排除され、結果として一段と上昇するだろう。

トランプ氏が法廷闘争に持ち込んだとしても、市場の注目度は低い。米中貿易紛争や世界保健機関(WHO)離脱問題、気候変動、同盟国との関係などの主要分野で、バイデン新政権がもたらすだろう新たな確実性と安定性に焦点が移るためだ。

●市場の注目は閣僚人事に移る

<SEIインベストメンツ(米ペンシルベニア州)のCIO、JIM SMIGIEL氏>

ワイルドカードは、法廷闘争がいつまで続くかだ。トランプ氏は可能な限り長く自分の主張を続けるとみられるが、われわれはトランプ氏が敗北を認めるよりもはるか以前に、法廷闘争がどの程度の成果を上げるかを見極める必要がある。

市場は、バイデン氏が政権を取る一方、上院では共和党優勢という現実に対応し始めるだろう。

実際、注目は組閣人事に移りつつあるのではないか。中でも国務長官と財務長官は最大の注目点だ。僅差でのねじれ議会が有力候補の任命を困難にする可能性がある。

*内容を追加しました。

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