March 12, 2020 / 3:20 PM / a month ago

ECB、量的緩和を年内1200億ユーロ拡大:識者はこうみる

[12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は12日の定例理事会で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による域内経済への悪影響に対応するため、量的緩和政策を年末まで1200億ユーロ拡大すると決定した。ただ政策金利は据え置かれ、市場の混乱につながる可能性もある。

欧州中央銀行(ECB)は12日の定例理事会で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による域内経済への悪影響に対応するため、量的緩和政策を年末まで1200億ユーロ拡大すると決定した。ただ政策金利は据え置かれ、市場の混乱につながる可能性もある。写真は会見するラガルド総裁(2020年 ロイター/KAI PFAFFENBACH)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●米欧間の協調が全くないこと示す

<ノルデア・アセット・マネジメントのシニアマクロストラテジスト、セバスチャン・ゲリー氏>

欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利の深掘りをしなかったという事実は、米国と欧州連合(EU)間の協調が全くないことを物語っている。マイナス金利深掘りは貿易交渉や渡航禁止に当たり米国から通貨切り下げとみられる公算が大きい。

●的を絞った措置で対応、長期的に好材料

<コメルツバンクの為替・商品リサーチ主任、ウーリッヒ・ルクトマン氏>

ECBはより的を絞った措置によって現在の状況に対応していると考える。短期的にユーロには悪材料となる可能性があるが、新型コロナウイルスの状況が一段落し、現在市場に広がるパニック状況が落ち着けば、ECBがパニック的に利下げに動かず、的を絞った措置を講じて特定のリスクに対応していることが示されるだろう。

●米英中銀より急進的

<フィデリティ・インターナショナルのマクロ部門グローバル責任者、アンナ・スツプニツカ氏>

欧州中央銀行(ECB)の措置は一般的な予想よりも積極的に見える。現時点で米英中銀の措置よりも急進的であることはほぼ間違いない。

この非常に賢明な措置の中で、ECBは利下げを選択しなかった。予想外のショックに対する政策対応の変化と政策アプローチの柔軟性を示した形だ。ECBはむしろ、支援が必要な分野に的を絞った。

民間資産に焦点を当てた量的緩和政策の拡大と非常に魅力的な条件を備えた長期資金供給オペ(TLTRO)との組み合わせは正しい方向への明確な一歩だ。

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