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米FRB、長期の緩和継続方針を表明:識者はこうみる

[16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを全会一致で決定した。新型コロナウイルスワクチンの展開を背景に政策当局者の来年の見通しは改善したが、景気後退に対応するために将来にわたって金融市場に対する流動性供給を維持すると確約した。

米連邦準備理事会(FRB)は15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを全会一致で決定した。写真はパウエル議長。3月撮影(2020年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●資産購入巡る市場の期待外れる、ハト派的姿勢変わらず

<ジョン・ハンコック・インベストメントの共同チーフ投資ストラテジスト、マシュー・ミスキン氏>

市場は年末の追加的な刺激策として資産購入に関する追加的ガイダンスを期待していたようだが、FRBはそれを出さなかった。

それでもなお、FRBは非常にハト派的であり続ける。あらゆる措置を総動員する姿勢に変わりはない。

大きな変更はないが、国債利回りがやや上昇しており、短期的に市場はややリスクオフの地合いになるかもしれない。パウエル議長が記者会見でタカ派的な発言をしなければ、市場の反応は非常に限定的になるだろう。

●合理的な対応、先行きの見方はややタカ派

<クワドラティック・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ナンシー・デイビス氏>

今は持久戦の時だ。議会が追加財政支援策で合意に近づいている。指標も全般的に改善していることから、何らかの行動を起こす意味はない。現在の対応は合理的だ。

唯一、重要だと感じ、サプライズだったのは2023年に利上げを予想するメンバーが5人と、前回会合時の4人から増えたことだ。メンバーの見方が前回よりもタカ派にやや傾いた。これは指標の改善を受けたもので、喜ばしいことだ。

状況が正常化に向かっており、インフレ率が上昇するという見通しを示している。

●FRB、デフレリスクを懸念

<みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の米国チーフエコノミスト、スティーブン・リッチウト氏>

連邦準備理事会(FRB)は、これまでよりも見通しに対する確信を強めている。見通しについてこれまでより居心地良く感じているほか、リスクバランスがFRBの見通し近辺で一段と均衡しているということも居心地良く感じている。

このため、一部で予想が出ていた何らかの措置を発表する喫緊の必要性はない。

FRBはインフレリスクよりもデフレリスクを懸念している。このため、長期金利の上昇を抑えようとすることは全く意味がない。

●長期債利回り上昇容認のシグナル

<ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏>

連邦準備理事会(FRB)はほとんど何もせず、一部で予想されていた購入資産の年限長期化や買い入れペースの拡大を示さなかった。これは米長期債利回りがある程度上昇しても構わないとのシグナルを市場に送るものであり、市場がそれを十分に認識していたとは思えない。そのため、ドルがやや上昇したとしても不思議ではない。

●強力なQEガイダンス

<オックスフォード・エコノミクス(ニューヨーク)の米国担当チーフフィナンシャルエコノミスト、キャシー・ボスチアンチッチ氏

購入資産の年限長期化を予想していたが、そうならなかった。ただ、今回の量的緩和(QE)に関するフォワードガイダンスは、2つの責務(デュアルマンデート)に向けて著しい進展があると判断されるまで買い入れ規模を維持するという点でかなり強力なものとなった。ある程度明確になり、好ましい。

長期金利に多少上昇圧力がかかってもおかしくない。

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