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米インテル、イタリアで半導体工場新設を検討中

米半導体大手インテルは20日ロイターに対し、昨年3月公表した欧州での生産体制強化計画を巡り、イタリアは依然として新たな半導体工場を開設する候補地であると説明した。同社ロゴ、2019年12月、イスラエルのテルアビブ近郊(2023年 ロイター/Amir Cohen)

[ミラノ 20日 ロイター] - 米半導体大手インテルは20日ロイターに対し、昨年3月公表した欧州での生産体制強化計画を巡り、イタリアは依然として新たな半導体工場を開設する候補地であると説明した。

インテルは昨年、ドイツ東部マクデブルクに建設する大規模な半導体工場を中心に、欧州で今後10年間で800億ユーロ(870億ドル)もの投資を行う計画の一環として、イタリアにも施設を建設する方針を明らかにしていた。

イタリアのプロジェクトでは、高度なパッケージング(実装)とアセンブリ(組み立て)工場の整備が検討されている。

インテルはロイターに対し「最先端の半導体製造後工程の施設についてイタリアと協議を続けている」と説明し、「このプロジェクトに期待している」と強調した。

関係筋によると、ドラギ前首相は昨年9月上旬にインテルと工場建設に関する包括的な合意について言及し、北部ベネト州ベローナ近郊のビガージオを候補地として挙げていたという。

ただ、10月に右派の新政権が発足し、この契約はまとまることはなかった。

インテルは20日、場所と建設時期に関してはまだ確定していないと述べた。ただ関係筋によると、伊政府は米政権が打ち出した半導体産業に対する527億ドルの補助金が、インテルによるイタリアへの投資を思いとどまらせる可能性があることを懸念しているという。

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