[ソウル 30日 ロイター] - 韓国の半導体大手SKハイニックスは30日、米同業インテルのNAND型フラッシュメモリー事業買収計画の第1段階を完了したと発表した。中国を含む8カ国の規制当局から承認を得た。
SKハイニックスは買収総額90億ドルのうち70億ドルを支払う。
昨年に合意されたこの取引により、インテルはより高度な技術を採用し収益性の高い「Optane(オプテイン)」メモリー事業に専念する。
NANDメモリーチップの生産能力拡大を目指すSKハイニックスにとってはこれまでで最大の買収となる。
同社の朴正浩・副会長兼共同最高経営責任者(CEO)は、この買収によりSKハイニックスのNAND型フラッシュメモリー事業は世界トップレベルに入る転換期を迎えると述べた。
米カリフォルニア州サンノゼを拠点とする子会社「Solidigm」が、新たに買収したソリッド・ステート・ドライブ(SSD)事業の運営を手掛ける。
SKハイニックスの李錫熙・共同CEOが子会社の執行会長に、インテルの元上級副社長ロブ・クルック氏がCEOに就任するという。
買収の第2段階は残りの20億ドルの支払いとともに2025年3月以降に完了する見込み。知的財産や人員を含むNAND事業の残りの資産を取得する。
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