[21日 ロイター] - 米半導体大手インテルは21日、インドのリライアンス・インダストリーズ傘下のリライアンス・ジオと高速通信規格「5G」ネットワーク技術の開発で協力すると発表した。
インテルのベンチャーキャピタル部門は昨年、ジオ・プラットフォームズに2億5000万ドル投資し、技術分野での提携を模索すると明らかにしていた。インテルは今後、リライアンス・ジオと5GのRAN(無線アクセスネットワーク)などで「共同イノベーション」に取り組むと計画という。
インテルのデータプラットフォーム部門幹部はロイターの取材に「提携の成果だ」と強調し、インドの5Gネットワークは大規模になるが、リライアンス・ジオは新たな方法を取り入れていると説明した。
リライアンス・ジオは、5Gネットワーク構築で新しいアプローチを採用している通信業者の一つ。通信各社は、ノキアやエリクソンなど通信機器メーカーの製品を使用するのではなく、ソフトウエアを活用してネットワーク機能を処理する方向にシフトしている。
インテルは、数年に及ぶ製造上のトラブルで、中核となるデータセンターやパソコン向け半導体事業が低迷し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など競合にシェアを奪われている。一方、ネットワークチップ事業の重要性は増しており、2020年売上高は20%増の60億ドルに達した。総売上高は779億ドル。
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