[28日 ロイター] - 米半導体大手インテルは28日、パソコンに搭載される半導体の需要低迷を反映し、売上高と利益の通期見通しを下方修正した。第2・四半期決算は予想を下回った。
株価は引け後の時間外取引で10%下落した。
インテルは通年の売上高が650億─680億ドルになると予想。従来は760億ドルとしていた。調整後利益も1株当たり2.30ドルと予想し、従来見通しの3.60ドルから引き下げた。
また、経済活動の急激かつ急速な低下などを理由に第3・四半期の売上高は150億─160億ドルになると予想。リフィニティブがまとめた予想平均の186億2000万ドルを下回った。
新型コロナウイルス禍に比べパソコンへの支出が減っているほか、主要なパソコン市場である中国におけるコロナ行動制限やウクライナ戦争で供給網の混乱が悪化し、需要がさらに落ち込んでいる。
第2・四半期の売上高は22%減の153億ドル。減収は7四半期連続で、予想の179億2000万ドルを下回った。
売上高に最も大きく貢献するクライアント・コンピューティング・グループ(CCG)の売上高が77億ドルと、25%減少したことが響いた。
調整後の1株当たり利益は0.29ドル。予想の0.70ドルを下回った。
パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は第2・四半期決算について「経済の変化はより厳しく、消費の変化だけでなく、主要顧客の在庫状況にも劇的な動きをもたらした」との見方を示した。
市場調査会社IDCのアナリスト、ライアン・リース氏は「インテルはデータセンターだけでなくパソコン業界への依存度が非常に高い。また、OEM(受託製造)は22年下期の受注が鈍化している」と述べた。
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