July 6, 2018 / 6:47 AM / 4 months ago

インタビュー:ヴァーレ株式買い増しも選択肢=大株主売却検討で三井物産専務

[東京 6日 ロイター] - 三井物産(8031.T)で金属資源、エネルギー事業などを率いる竹部幸夫専務は5日、ロイターのインタビューに応じ、5.51%出資するブラジルの資源大手ヴァーレ(VALE3.SA)の大株主が保有株の一部を売却した場合、買い増すことも選択肢のひとつとの考えを示した。

 7月6日、三井物産で金属資源、エネルギー事業などを率いる竹部幸夫専務は5日にロイターのインタビューに応じ、5.51%出資するブラジルの資源大手ヴァーレの大株主が保有株の一部を売却した場合、買い増すことも選択肢のひとつとの考えを示した。都内で5日撮影(2018年 ロイター/Yoshiyasu Shida)

ヴァーレはブラジル政府系年金基金グループや三井物産など4社が主要株主となっているが、このうち国立ブラジル銀行共済組合(Previ)が主導するブラジルの年金基金とブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)の投資部門BNDESparが保有株の一部を売却する意向を持っている。

これに対して、竹部専務は「引き続き4社でヴァーレの経営に関与していこうという趣旨の新しい株主間協定書を昨年結んだ」とした上で「(他の株主が)保有株の一部を売ることはあるが、全部売って撤退することは想定していない」と語った。

三井物産としては「将来的にも、引き続きヴァーレの経営に関与していきたい」として、買い増すことも「オプションだ」と話した。

2社は発行株の3%程度を売却する方向で検討している。このすべてを買う可能性については「ないとはいえないが、すべての株式に対して(買いを)実行するのはちょっと考えづらい」との見解を示した。

電気自動車(EV)時代の到来に備え、リチウム、コバルトなど二次電池の原料確保の動きが世界で活発化している。竹部専務は電池関連の金属投資について「資産としてはまだ持っていないが、将来的に良い案件があれば資産として持つオプションは持っていきたい」と述べた。

ただ「リチウムは地球上で限られたところにしかなく、良いところはすでに押さえられている。あらためて入っていこうとすると、条件の厳しいところで、結局、高値で買わなければいけないということになる可能性がある」と慎重な姿勢もみせた。

二次電池をめぐっては、ソフトバンクグループ(9984.T)がカナダのリチウム鉱山開発企業ネマスカ・リチウム(NMX.TO)に出資するなど、需要サイドが原料を確保する動きも出てきている。

同社は米石油・ガス開発大手アナダルコ・ペトロリアム(APC.N)などと共同で、モザンビークで世界最大級の液化天然ガス(LNG)開発プロジェクトを検討しており、現在、最終投資決定(FID)に向け、需要家との契約交渉を進めている。

竹部専務は「(FIDできるレベルの)1000万トンを目指して正式契約を積み上げている。基本合意レベルでは1000万トンに到達している」と明かしたが、FIDや生産開始時期については、明言を避けた。

安永竜夫社長は5月のアナリスト説明会で、同プロジェクトの総開発投資額は2兆円規模で「2019年3月期中のFIDが視野に入っている。実行した場合、来期の投資額が増えることをある程度見込んでいる」と話している。

*写真のキャプションを修正します。

大林優香 志田義寧

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