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銀行と証券の壁は「過剰な規制」、市場活性化を阻害=みずほ証社長

 みずほ証券の飯田浩一社長はロイターとのインタビューで、銀行と証券会社との間で顧客情報の共有を制限するファイアーウォールは「過剰な規制」との認識を示した。写真は都内で2018年4月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 14日 ロイター] - みずほ証券の飯田浩一社長はロイターとのインタビューで、銀行と証券会社との間で顧客情報の共有を制限するファイアーウォールは「過剰な規制」との認識を示した。政府内で議論が進む規制の在り方について、銀行グループに属さない独立系の証券会社からは規制緩和への慎重な声が出るが、飯田社長は「壁を取り払うことによって資本市場への流れを大きくできる」と語った。

ファイアーウォール規制は銀行と証券の相互参入が解禁された1993年、銀行が資金の貸し手という優越的な地位を使い、借り手である顧客の情報を同意なく証券会社と共有することを防ぐことなどを目的に導入された。

銀行界が規制緩和を要望してきたことを背景に、政府は今年7月に「成長戦略フォローアップ」で規制の必要性を再検討すると明記した。現在は金融庁の審議会で議論されており、来週にも報告書をまとめる方向だ。

飯田社長は、顧客に対して総合的な金融サービスを提供するうえで、銀行と証券の壁が日本の競争力や人材の強化を妨げかねないと指摘し、「今となっては過剰な規制で、マイナス面もある。必ずしも必要ではない」と述べた。

一方で、規制緩和に慎重な意見もある。野村証券や大和証券など、銀行グループに属さない証券会社は「顧客の意思を確認する過程をなくすことには反対」との立場を取る。現実的には、顧客が情報を共有されることを望んでいない事例が多数あり、こうした声を反映すべきとの主張だ。

議論は平行線をたどるが、飯田社長は「決して業界の狭いところの『垣根論』にしてはいけない」と述べ、より資本市場の活性化につながる策を講じるべきとの考えを示した。

*インタビューは12月9日に実施しました。

新田裕貴 梅川崇

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