Reuters logo
インタビュー:海外鋼材価格は大底を打った=太田・新日鉄住金副社長
2016年2月15日 / 19:47 / 2年後

インタビュー:海外鋼材価格は大底を打った=太田・新日鉄住金副社長

[東京 16日 ロイター] - 新日鉄住金(5401.T)の太田克彦副社長はロイターとのインタビューで、海外の鋼材価格が昨年末で大底を打ったとの見方を示した。一方、同社の持ち分法適用会社で経済環境の悪化から今期赤字見込みとなっているブラジルの鉄鋼大手ウジミナス(USIM5.SA)への支援については「持ち分法の範囲で、操業技術支援で貢献していく」と述べるにとどめた。インタビューは10日に実施した。

2月15日、ロイターは新日鉄住金の太田克彦副社長がロイターとのインタビューで、海外の鋼材価格が昨年末で大底を打ったとの見方を示したと報じた。写真は2014年2月、東京で(2016年 ロイター/Yuya Shino)

代表的な鉄鋼製品である「ホットコイル」は、昨年11―12月に1トン当たり260―270ドルを付けた後、現在は300ドルに戻している。

太田副社長は、海外の鋼材価格について「これ以上悪くならない。価格は大底を打ったと思いたい」と述べるとともに、「もう1回270ドルに突っ込むことは、普通は考え難い」と指摘。「ぐっと上がることはなくジグザグするとは思うが、底は打った」との判断を示した。

来期の業績見通しについては、これから数字を積み上げると前置きしたうえで、コスト削減の継続、原料価格の低下で今期800億円程度と見込んでいる在庫評価損の縮小が見込まれることなどから、「増益にしていかなければならない」と述べた。また、世界の鋼材需要は、中国が2000万トン減、世界需要は3000万トン増で「若干の増加」をみているという。

同社は、今月に入って、2017年3月をメドに日新製鋼(5413.T)への出資比率を51―66%に引き上げ子会社化する方針を発表、さらに仏バローレック社に追加出資する計画も明らかにするなど、相次いで積極的な投資戦略を表明した。これらは、現中計で17年までの3カ年で計画した約3000億円の事業投資に含まれる。

太田副社長は「国内需要がこれ以上伸びないことや、原油価格が下がってシームレス鋼管の需要も下がり、バローレックの収益を圧迫しているという経営環境があり、これらの話が進んだ」と説明。原油価格が戻ればシームレス鋼管の需要も伸びてくることなどから「将来の布石を打った」と述べた。

日銀によるマイナス金利導入の影響について、太田副社長は「新日鉄住金は、日銀の金融政策やアベノミクスの前から国内設備投資を3割増、投融資3000億円を実施するという中期計画を出している」と指摘。「新たに金利が下がったからどうのこうのということにはならない。我々はすでにやっている」と述べ、投資計画や資金の使い方に特段変更はないとした。

大林優香 清水律子

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below