January 1, 2018 / 11:54 PM / 14 days ago

アングル:よく働きよく遊べ、ヴァン・ヘイレン元ボーカルの人生訓

Chris Taylor

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米ロックバンド、ヴァン・ヘイレンのボーカルを長年務め、またソロとしても活躍してきた音楽界のレジェンドとして、サミー・ヘイガー氏は知られているに違いない。

だが、現在70歳のヘイガー氏が、アルコール飲料の販売やレストラン経営など数々の事業を成功させているビジネス界の大物でもあることはあまり知られていない。

米カリフォルニア州での貧しい生活から身を起こし、音楽の殿堂入りを果たして、さらにメキシコのリゾート地カボ・サン・ルーカスの事実上のキングとして君臨する地位を築くに至った驚くべきサクセスストーリーについて、ヘイガー氏に聞いた。

──若いころの経済状況は。

「ひどく貧乏だった。母は基本的に1人で子ども4人を養っていたから、状況はかなり厳しかった。だが、そのおかげで1つ1つの成功すべてをありがたく思える。

常に貪欲で、『二度と貧乏はごめんだ』と思っていた。今ではこれが問題となりつつある。自分はがむしゃらに働くのをやめるときがくるのだろうか、と考えたりするからね」

──有名になり始め、ヴァン・ヘイレンに参加したとき、大きな成功にどう向き合ったのか。

「自分にとって最も良かったのは、それが一夜にして収めた成功ではなかったということだ。非常にゆっくりと成功の階段を昇っていった。初期のころは、アパートを建てて賃貸するなど、ほかのこともしていた。

初めてミリオンを達成するころには、かなり地に足のついた生活を送っていた」

──音楽以外の事業を、メキシコのカボ・サン・ルーカスで始めたきっかけは。

「そこに小さな家を買っていた。そこでバーをやろうと次第に思うようになった。100%リュウゼツランで作られたとてもおいしいテキーラを見つけてね。当時アメリカでは、そうしたものは全くなかった。そこで、『バーを開いて、これまで聞いたこともないこのような素晴らしいテキーラを提供しよう』と思った。それから、自分でもテキーラを作り始めた」

──そこから経営について学んだことは何か。

 12月19日、米ロックバンド、ヴァン・ヘイレンのボーカルを長年務め、またソロとしても活躍してきた音楽界のレジェンドであるサミー・ヘイガー氏(中央)が、数々の事業を成功させているビジネス界の大物でもあることはあまり知られていない。写真左は妻、同右は子どもたち。カリフォルニア州で2014年11月撮影(2018年 ロイター/Kevork Djansezian)

「成功を意識する必要はない、ということだ。

情熱だったり、何か違うことをしたいと思ってルールを破ったりすることが、時には成功の近道となる。心が躍るようなアイデアがあれば、それに心血を注ぐだろう。そうなればもう止まらない。

当初の投資額は25万ドル(約2800万円)だったが、最終的に約1億ドル(約113億円)で売却した。テキーラが年間700万─800万ドル売り上げたからね。そのうち、バーの売り上げも年間300万─400万ドルになった。今ではそれをはるかに超えている」

──1996年のヴァン・ヘイレン脱退から学んだことは。

 12月19日、米ロックバンド、ヴァン・ヘイレンのボーカルを長年務め、またソロとしても活躍してきた音楽界のレジェンドであるサミー・ヘイガー氏(写真)が、数々の事業を成功させているビジネス界の大物でもあることはあまり知られていない。テキサス州で3月撮影(2018年 ロイター/Brian Snyder)

「結局、うまくいかなかったが、ヴァン・ヘイレンについて悪く言うことはできない。長年にわたり世界トップクラスの同バンドのメンバーを務め、想像できないような最高の時間を過ごしてきた。

思い返せば、ビジネスにおける自分の目標に大いに役立ったし、信心深くなった。起きたことすべてに理由がある。まるで誰かが計画したかのように」

──子どもたちに伝えたい人生の教訓とは。

「(著名投資家の)ウォーレン・バフェット氏が個人的に教えてくれたことだが、やる気や野心がもてないほどではなく、つつましく生活するに十分な財産を子どもには与えるべき、というのが私の哲学だ。子どもたちを飢え死にさせたくはないが、自分の力で働き、成功してほしい。今のところ、それはうまくいっている」

──社会貢献についての哲学は。

「商売をするときは常に何かを還元するようにしている。神様にお返しするというような、精神的なことだ。そう考える方が、裕福であることの罪悪感が減る。多くの人は金持ちを嫌うが、私は言いたい。どれだけカネを持っているかではなく、そのカネで何をするかで判断しろと。

経営するレストランがあるクリーブランド、マウイ、オアフ、ラスベガスで、地域のコミュニティーに収益を還元している。たいていはフードバンクという形でね。また、一部の地元病院と提携し、保険に未加入で親が医療費を支払うことができない末期の小児患者を支援している。とてもやりがいがある」

*筆者はロイターのコントリビューターで、個人的見解に基づいて書かれています。

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