June 25, 2018 / 3:44 PM / 24 days ago

インタビュー:海外M&Aに意欲、投資余力は1兆円見込む=東京海上HD社長

[東京 26日 ロイター] - 東京海上ホールディングス(8766.T)の永野毅社長はロイターとのインタビューで、アジアや欧米で買収を通じた成長の機会を模索していると述べ、1兆円程度の投資余力があることを明らかにした。

 6月25日、東京海上ホールディングスの永野毅社長はロイターとのインタビューで、アジアや欧米で買収を通じた成長の機会を模索していると述べ、1兆円程度の投資余力があることを明らかにした。2015年撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

永野社長は「年に10回ほどあるグローバル戦略会議で、ロングリスト(買収対象の候補群)は常に議論している。その会社はどういう戦略を持っているのか、CEOはどういう発言をしているのか、その会社の成績はどう推移しているかなどを見ている」と述べた。

東京海上HDは、2015年に米HCCインシュアランス・ホールディングスを約9000億円で買収するなど、過去10年間で複数の大型買収を実行してきた。

永野社長は「内部成長とM&A(合併・買収)は成長の2本柱。世界各地で地理的な分散と事業の分散を進めることでグループの経営を安定させる」と述べ、積極的な海外展開の意義を強調した。損害保険会社は海外展開によって、成長機会の確保に加え、引き受けた保険のリスクを減らすことが期待できる。例えば地域分散によって、特定の地域で発生したハリケーンなどの自然災害の影響をその他の地域からの収益で補うことができる。

近年の米国を中心とする買収の結果、東京海上HDの海外保険事業におけるアジアの利益割合が1割弱となっているが、「海外の利益水準が2000億円(2017年度は1450億円)に近づくなか、アジアを2割かそれ以上に高めていきたい」と語った。

同社は19日、豪保険大手インシュアランス・オーストラリア・グループ(IAG)(IAG.AX)からタイの損害保険会社セーフティ・インシュアランスなどを買収することで合意した。永野社長は数年前から同社買収の可能性について検討していたという。

アジアではタイのほか、インドやインドネシア、マレーシア、フィリピンなどで「常に色々な戦略的オプションがないか考えている」という。ただ、規制などの事情もあり、「われわれが思っている会社はあるが、成就するには時間はかかる」とした。

欧米においては、数千億円規模の大型買収の可能性は今後もあるとしつつも、対象となる企業の株価が事業価値と比べてかなり割高になっていると指摘。「手頃な値段になれば買収することもあるが、今は時期的に良くない」と述べた。

投資余力については、1兆円程度は資本水準からみて理論的に可能とした。

浦中 大我 編集:田巻一彦

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