April 2, 2015 / 6:04 PM / 4 years ago

イラン核協議で枠組み合意、ウラン濃縮制限など盛り込む

[ローザンヌ(スイス) 2日 ロイター] - 欧米など6カ国とイランは2日、イラン核問題の包括的な解決に向けた枠組みで合意し、8日間に及んだ協議を締めくくった。

 4月2日、EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表(写真左)が発言した。右はイランのザリフ外相。ローザンヌで3月31日撮影(2015年 ロイター/Brendan Smialowski/Pool)

今回の枠組み合意は、6月30日まで最終合意を得るための重要なステップとなるもの。ただ、イラン側も6カ国側も詳細については更なる交渉が必要としており、すべての対イラン制裁は最終合意が得られるまで解除されない。

枠組み合意によると、イランはウラン生産に用いる遠心分離機の3分の2以上を停止し、プルトニウムの生産が可能な原子炉を解体する。また、合意順守を検証するための査察も受け入れる。

米国の資料によると、イランは遠心分離機の数を1万9000基から6104基に減らし、将来的には6カ国との合意の下で5060基のみを運用する。

協議の調整役を務めた欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は記者会見で、「重要な一歩を踏み出した」とし、「今回の合意は包括的な共同行動計画の最終的な文言の土台となる」と述べた。

ただイランのザリフ外相は「最終目標までにはまだ長い道のりが残されている」とし、慎重な見方を示した。

米国のオバマ大統領は枠組み合意を受け、「良い取り決め」であり、全面実施されればイランが核兵器を保有することはないとする声明を発表。

「米国と同盟国、そしてパートナーはきょう、イランと歴史的な合意に達した。全面実施されれば、イランが核兵器を入手することを防ぐ」と指摘。「この枠組みが最終的な包括合意につながれば、わが国と同盟国、そしてわれわれの世界はより安全になる」とした。

フランスのオランド大統領も、枠組み合意を歓迎。「イランが核兵器を所有できる状態にないことを国際社会が確認できる検証可能な合意が得られることを確実にしたい」と述べた。

ロシアは、イランが地域的な問題や紛争の解決に積極的に関与できるようになるため、今回の合意は中東の治安情勢にプラスの作用をもたらすとの見解を示した。

一方イスラエルは、今回の合意は現実からかい離しているとし、冷めた見方を示している。

国連安保理常任理事国(米英仏中ロ)にドイツを加えた6カ国とイランの間で行われている核協議は、枠組み合意の期限としていた3月31日に決着せず1日延長されたものの決着せず、ぎりぎりの交渉が続いていた。

枠組み合意に達したものの、詳細については今後多くの点で交渉が必要になることから、協議の内容に詳しい外交筋は、情勢は流動的で6月30日の期限までに今回の合意内容が覆される恐れも排除できないとしている。

有識者の間からも、最終合意は今回の枠組み合意よりも格段に困難になるとの見方が出ている。

*内容を追加します。

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