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イラン大統領選、保守強硬派ライシ師の勝利濃厚 投票率低迷も

[ドバイ 18日 ロイター] - イランで18日、ロウハニ大統領の任期満了に伴う大統領選の投票が始まった。保守強硬派のライシ司法府代表(60)の勝利が濃厚となっている。ただ、経済制裁による国内経済の混乱で国民の不満は根強く、投票率の低迷も予想される。

米国による経済制裁の影響で、国内では物価が上昇し失業率も悪化、貧困に苦しむ人が増えている。アナリストは、今回の大統領選がこうした危機に対する指導者の対応を問う投票になると指摘する。

保守強硬派のライシ師が勝利すれば、ロウハニ氏の現実路線の政権が終わりを迎えることになる。

ただ、イラン政府関係者は、核合意の復活と厳しい経済制裁の解除に向けた取り組みが中断することはないと考えている。

ある高官は「ライシ師の主要課題は経済だ。国の経済的な痛みを癒やすことができなければ、抗議活動は避けられないだろう」と指摘する。

ライシ師自身も核合意の立て直しに向けた取り組みを支持すると表明している。ただ、強い政府のみが核合意を復活させることができると主張している。

ライシ師の主要対抗馬であるヘンマティ前中央銀行総裁は、強硬派が勝利すれば制裁がさらに強化されると指摘。米政府がイランと「積極的な共存」姿勢を堅持するなら、米国と協議をすることが可能だと選挙戦で強調した。

イラン指導部がその正当性を確立するには大統領選での高い投票率が必要だ。

最高指導者ハメネイ師はテヘランで投票を済ませた後、国家の将来に重要だとして、必ず投票するよう国民に訴えた。

今回の有権者は5900万人。投票は1930GMTに締め切られる予定だが、2時間延長される可能性がある。結果は19日昼頃に判明する見込み。

公式の世論調査によると投票率は44%と、前回の水準を大きく下回る可能性がある。

米国はライシ師が2019年に司法府代表に任命された数カ月後、1980年代の政治犯処刑や2009年の反政府デモの弾圧に関与したとして人権侵害を理由に同氏を制裁対象とした。

アナリストのジェイソン・ブロドスキー氏は「ライシ師が選出されれば、就任前だけでなく任期中も制裁を受け続ける、近年まれに見る大統領となるだろう」と指摘した。

イランは政治犯処刑を認めておらず、ライシ師も関与について公に言及したことはない。

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