[ウィーン 6日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日、先週末のイラン訪問時に同国が核関連施設の査察活動などに協力する姿勢を示したことについて、今後の協議に大きく左右されると認め、一部の発言を修正した。
IAEAとイランは4日、高濃度のウラン粒子が検知された未申告の核関連施設に対する査察活動などさまざまな問題を前進させることで合意したとする共同声明を発表した。
また、グロッシ氏は4日の記者会見で、2015年イラン核合意の下で核施設に設置された後、米国の合意離脱を受けて昨年に撤去された監視カメラなど追加の監視装置を全て再設置することで合意したと述べていた。
同氏は6日の会見で「(再設置を)どのように行うか協議する必要がある」と述べ、これらの問題が今後の技術的な協議に大きく左右されることを認めた。
その上で「われわれには案があり、私の訪問と共同声明のフォローアップとして行う技術的な協議の中で話し合う。そのために技術チームが近くイランを訪問する」と述べた。
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