[ワシントン 10日 ロイター] - 複数の大統領顧問がトランプ氏に対し、欧米など6カ国とイランが2015年に結んだ核合意に基づき停止している対イラン制裁を再発動しないよう提言している。2人の米政府高官が10日、ロイターに明かした。
ただ高官によると、非公式ながらトランプ氏は顧問の提言に難色を示しているという。
トランプ氏は対イラン制裁停止を続けるかどうかについて12日に決定する見通し。高官によれば、トランプ氏は11日に国家安全保障担当補佐官との会合を開き、最終決定を下すという。
政府高官の1人は、トランプ氏が制裁停止を継続したとしても、イランの企業や国民に対して新たな制裁を課す可能性があるとした。
また別の米当局者は、制裁停止の継続が予想されているが、最終決定には至っていないと述べた。
先の政府高官は経済制裁を再発動した場合、米国は核合意に違反することになるとの見解を示した。
一方、共和党のマルコ・ルビオ上院議員やトム・コットン上院議員など強硬派はイラン核合意の崩壊につながる制裁再発動や新たな制裁を要求している。
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