[ドバイ 12日 ロイター] - イランのオウジ石油相は12日、同国の石油輸出が2018年の米制裁再開以降で最も高い水準に達したと述べた。イラン政権に近いタスニム通信が伝えた。
米国が核合意から離脱し、イランへの制裁を再開して以降、中国などを除いてイランから石油を購入し続ける国はほとんどなく、石油輸出・収入は大きな打撃を受けてきた。
同相は今年度(22年3月21日開始)の石油輸出が21/22年度比で8300万バレル増加したと指摘。2年前に比べると1億9000万バレルの増加になると述べた。
また、今年度のガス輸出は前年度に比べて15%増加したという。
米国は9日、イランの国際金融システムへのアクセスを支援しているとして、アラブ首長国連邦(UAE)や香港に拠点を置く企業39社に制裁を科した。
元米財務省当局者のブライアン・オトゥール氏は9日の措置について、イランの石油輸出・収入にマイナスの影響を与えるとの見解を示した。
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