[25日 ロイター] - 米国は25日、ロシアが支援するイランの石油密輸・マネーロンダリング(資金洗浄)ネットワークに制裁を科したと発表した。
米財務省によると、このネットワークはイランのイスラム革命防衛隊の特殊部隊「コッズ部隊」の現・旧メンバーが主導し、ロシア連邦政府高官の後ろ盾を受けている。複数の中国企業やアフガニスタンの元外交官1人も含まれるという。
同省は、この組織がコッズ部隊とレバノンのイスラム教シーア派組織・ヒズボラのために数億ドルを調達し、イランの代理勢力支援を助長しているとしている。
バイデン政権は、トランプ前政権が離脱した2015年のイラン核合意の再建に向け、イランと間接協議を行ってきた。
ブリンケン国務長官は、イラン核合意の完全な相互復帰を引き続き目指すが、イランの不正な石油取引に対しては制裁を厳格に実施すると述べた。
イランの国連代表部と在米ロシア大使館は、現時点でコメント要請に応じていない。
在米中国大使館の報道官は、中国は常に一方的な制裁に反対すると述べた。
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