[ドバイ 5日 ロイター] - イラン指導部はロシアによるウクライナ侵攻以来の原油高で強気となっており、2015年核合意の復活を急いでいない──。当局者3人がこうしたイラン側の姿勢を明らかにした。
米国との間接協議が3月から中断する中、イラン当局者は、最終的な目標は依然として合意の復活と米国による制裁の解除だが、原油高がイランの収入増の機会となっており、経済に数カ月の余裕をもたらしていると述べた。
高官は匿名を条件に、「核プログラムは計画通りに進んでおり、時間がわれわれの味方になっている」と指摘。現在のイラン経済は合意復活にそれほど依存しておらず、協議が再開された場合でもその事実は交渉担当者にとって強みになるとした。
イラン外務省と米国務省からはコメントを得られなかった。
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