[ドバイ 6日 ロイター] - イランのザリフ外相は、6日付現地紙「ハムシャフリー」とのインタビューで、米バイデン政権に対し2015年のイラン核合意復活に向け迅速に行動するよう求めた。
同外相は、同国議会を通過した法制により、2月21日までに米国の制裁が緩和されなければ核問題を巡るイラン政府の態度が硬化する可能性があると指摘。さらに6月の同国大統領選で強硬派の候補が選出された場合、核合意への復帰がさらに困難になるとし「時間はなくなりつつある」と述べた。
対米強硬派が多数を占めるイラン議会は12月、米国による制裁緩和期限を2カ月とする法律を可決した。
バイデン政権は、トランプ前政権が2018年に離脱したイラン核合意を復活させる方策を模索しており、イランが核合意を再び厳守すれば核合意に復帰する意向を表明している。
一方イラン側は、先に米国が制裁措置を緩和すべきだとの立場を示している。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」