イラン、米国と囚人交換で合意と主張　米は否定

［ドバイ　１２日　ロイター］ - イランのアミール・アブドラヒアン外相は１２日、国営テレビのインタビューで、米国との間で囚人交換に関して合意に達したと明らかにした。だが米ホワイトハウスの当局者はイラン側の主張を「虚偽だ」と否定した。

アミール・アブドラヒアン氏は「イランと米国の間の囚人交換に関して、ここ数日で合意に達した。仮に米国側で全てが順調に進めば、短い期間内に囚人交換が行われると思う」と主張。「われわれ側は全ての準備が整っている。米国は現在、最終的な技術上の調整を行っている」と述べた。

ホワイトハウスの当局者はアミール・アブドラヒアン氏の発言を否定したが、米国はイランで拘束された米国人の開放に全力で取り組んでいると強調した。

この件について説明を受けた関係者によると、囚人交換を巡る交渉は「これまでになかったほど合意に近付いていた」が、米国の制裁に基づき韓国で凍結された７０億ドルのイラン石油ファンドに関する問題などが解決されていないという。