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イラク議会選、投票率伸びず 指導者や民主主義への信頼低下か

イラクの選挙管理当局者によると、10日投開票の国民議会選挙の投票率が異例の低さとなっている。写真は投票所で業務にあたる担当者ら、同日撮影、バグダッド(2021年 ロイター/Saba Kareem)

[バグダッド 10日 ロイター] - イラクの選挙管理当局者によると、10日投開票の国民議会選挙の投票率が異例の低さとなっている。投票を棄権する有権者は多く、低い投票率は政治指導者と民主主義制度への信頼低下を示唆している。

選管当局の関係者2人によると、投票率は10日正午時点で19%で、前回2018年の44.5%を大きく下回っている。ロイターが取材した投票所の数字に基づくと、今回の投票率は03年以来の低さとなる見込みだ。

イラクでは、2003年のイラク戦争終結後に米国主導で民主化が進められた。

今回の選挙では、イスラム教シーア派系の政党が優勢。外国による干渉やイランとの協力に反対するポピュリストのシーア派指導者サドル師の率いるグループが最大勢力となる見込みだ。

イラクの当局者、他国の外交官、アナリストらは、今回の選挙結果がイラクや中東地域のパワーバランスを大きく変えることはないとみている。だが、イラク国民にとっては、かつて反体制派の指導者だったサドル師が政府への影響力を拡大する可能性を意味する。

開票速報は11日に出る見込みだが、イラクでは選挙後も大統領や首相、閣僚人事を巡る協議が長引くことがたびたびある。

カディミ首相は選挙に出馬していないが、選挙後の協議次第では続投する可能性もある。カディミ氏は欧米寄りと見なされ、どの政党も支持していない。

今回の選挙は、2019年に激化した反政府デモを受け、カディミ政権が数カ月前倒しした。

欧州連合(EU)のイラク選挙監視団の代表は、比較的低い投票率の意味するところは大きいと指摘。「(投票率の低さは)明確な政治的シグナルであり、この意味が政治家に伝わることを願うしかない」と記者団に語った。

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