[エルサレム 20日 ロイター] - イスラエル中央銀行は20日、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、2008年以来の高水準である4.25%とした。高官は5%超で高止まりするインフレを抑えるために追加利上げが必要な公算が大きいとの見方を示した。
利上げは昨年4月以来8回連続。イスラエルの消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は1月が5.4%と14年ぶりの高水準で、当局が目標とする1―3%を上回った。
アビル副総裁は利上げ幅を25bpではなく50bpとしたことについて「インフレの水準を引き下げる決意を示すことが重要」だからだと説明した。中銀は今回の判断の理由に経済の好調、労働市場の引き締まり、インフレ環境の高まり、シェケル相場の乱高下を挙げた。
当局者が先月、最終的な政策金利は4%かそれをやや上回る水準になるだろうと述べたことから、アナリストの間では引き締めサイクルが終わりに近づいているとの見方が大勢。
しかしアビル氏は、利上げで住宅ローン案件が減り、住宅コストが緩和され始めても、今後のデータ次第でさらに引き締めを行うと示唆した。
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