November 23, 2018 / 10:27 PM / 20 days ago

イタリア中銀、国債利回り上昇の影響を警告

[ミラノ 23日 ロイター] - イタリア銀行(中央銀行)は半期に一度の金融安定報告書で、イタリア国債利回りの上昇で民間部門の富が損なわれているほか、金融部門が阻害され、企業の借り入れコストが増大するなどの影響が出ていると警告した。

イタリア国債利回りは連立政権の歳出拡大策を巡る欧州連合(EU)との確執などを背景に上昇。中銀の報告書によると、連立政権の政策の先行き不透明性や、イタリアがユーロを離脱するのではないかとの懸念から、発行済みのイタリア国債の時価は5月以降9%低下した。

中銀は報告書で「海外投資家はイタリア国債を大幅に売却し、流通市場における流動性は低下した」と指摘。「国債価格は大幅な債務リデノミネーションリスクを反映しており、こうしたことは他のユーロ加盟国では見られていない」とした。

さらに、国債利回り上昇を受け政府の利払い費用は15億ユーロ増大したと指摘。現在の市場の利回り見通しに基づくと、同費用は2019年は50億ユーロ超、20年は90億ユーロに膨れ上がるとの見通しを示した。

また、イタリア国債の海外投資家の保有比率は3─6月期に3%ポイント低下。四半期としての低下はユーロ圏債務危機の最悪期だった12年以来の大きさとなる。

このほかイタリア資産価格の下落を受け、家計の富は上半期に2%(約850億ユーロ)減少。ここ数カ月でさらに1.5%減少した。

海外投資家がイタリア国債を手放すなか、国内銀が保有を増加させ、5─9月の国内銀の保有は差し引き390億ユーロ増加した。

中銀は、国債利回りが上昇したことで銀行の資金調達コストが増大すると同時に、流動性と資本準備金が損なわれていると指摘。資産の3分の1を国債で保有している保険会社も痛手を受けているとした。

そのうえで「国債市場における緊張の高まりが長期化すれば、中小行を中心に銀行が受ける影響は増大する」と警告した。

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