October 31, 2018 / 3:37 PM / 16 days ago

伊中銀総裁、国債利回り上昇の悪影響を警告 景気減速見込む

[ローマ 31日 ロイター] - イタリア中央銀行のビスコ総裁は31日、借り入れコストが高止まりすれば家計や企業が苦しくなるとして政府に財政の安定確保を求めた。

10月31日、イタリア中央銀行のビスコ総裁(写真)は、借り入れコストが高止まりすれば家計や企業が苦しくなるとして政府に財政の安定確保を求めた。ローマで2017年10月撮影(2018年 ロイター/Remo Casilli)

ビスコ総裁は講演で、ここ数カ月上昇している政府債利回りが下がらなければ、高水準の公的債務に影響が及び来年、50億ユーロ程度の負担が生じると予想した。

総裁は「イタリアの公的債務は維持可能だが、それを維持する明確な決意が必要」とし「イタリアの欧州連合(EU)および単一通貨への確信的な参加を巡る不確実性は払拭しなければならない」と述べた。

イタリア連立政権を構成する「同盟」と「五つ星運動」は元々、ユーロ懐疑派勢力だったが、政権発足後はユーロ離脱の可能性を繰り返し否定している。ただ、市場はなお懐疑的だ。

市場にはイタリア政府の2019年予算案を巡る懸念もある。予算案が財政赤字の対国内総生産(GDP)比を拡大させる内容であるため、欧州委員会は前週、これを拒否し、3週間以内に新たな案を提出するよう求めているが、イタリア政府は応じない姿勢だ。

ビスコ総裁は、連立政権発足以降の国債利回り上昇分の約半分は「イタレグジット(イタリアのユーロ圏離脱)」を巡る根強い懸念が原因だと言えるとした。総裁は欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーを務めている。

総裁は、イタリア当局が予算方針の安定を確保し、経済の強化に向けた改革を進める限り、金利が上昇しても同国は持ちこたえることが可能との見方を示した。総裁によると、5─8月の間に海外投資家はイタリアの債券を820億ユーロ(929億6000万ドル)売り越した。このうち、国債の売り越し額は670億ユーロに上ったという。

一方、ビスコ氏と同じイベントに出席したトリア経済・財務相は、「財政赤字は増やさざるを得ない」と強調。イタリア経済は2008─13年の深いダブルディップ(二番底)の景気後退からまだ回復していないと主張した。

今週公表されたデータによると、イタリアの第3・四半期GDPは前期比横ばいとなり、2014年終盤以来の低い成長率となった。

ビスコ総裁は今年の経済成長率は1.0%と予想。先に示された公式予想の1.2%を下回る。

*内容と写真を追加します。

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