[ローマ 2日 ロイター] - イタリアで新たな連立に向けた協議が物別れに終わる中、マッタレッラ大統領は3日に欧州中央銀行(ECB)前総裁のマリオ・ドラギ氏と会談する。大統領は、新政権樹立に向けてドラギ氏を首相候補に指名する可能性がある。
大統領は記者団に、「全ての政治勢力に政権樹立への支持を求めるという責務がある」とコメント。様々な国内問題を抱えるなか、早期の選挙実施には否定的な見方を示した。
ドラギ氏は大統領との会談についてコメントしていない。また、どの党がドラギ氏の首相就任を支持するかは明らかでない。
議会で最大議席を握る左派の五つ星運動幹部は、党としてドラギ氏を支持しないとコメントした。
一方、中道左派の民主党(PD)はドラギ氏支持を表明。関係筋によると、連立政権を離脱したレンツィ元首相はドラギ氏の首相就任を希望しているという。
マッテオ・サルビーニ氏の同盟や極右のイタリアの同胞、中道右派のフォルツァ・イタリアなど野党右派勢力の動向に注目が集まっている。
*内容を追加しました
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