[ローマ 13日 ロイター] - イタリアのレンツィ元首相が13日、連立政権からの離脱を表明した。自身が党首を務める「イタリア・ビバ」出身の閣僚らが辞任したことを受けて、政局は不透明感が一段と高まった。
レンツィ氏はこれまで、欧州連合(EU)の資金を活用した新型コロナウイルス禍からの復興計画を巡って不満を示していた。
この日の会見では、政権からの離脱について「問題に背を向けるのではなく、向き合うことが責任の取り方だ」と説明。同時に「コンテ首相の今後の対応次第」と述べ、状況が折り合えばコンテ氏が率いる政権に再び参加する可能性も示唆した。
総選挙の可能性については「誰も望んでいない」として否定した。
左派の「五つ星運動」や民主党など連立与党は今後、イタリア・ビバとの新たな連立協定締結を探る可能性もある。ただ、ある関係筋は、コンテ首相が再びレンツィ氏と組むことはないと明言した。
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