[ローマ 17日 ロイター] - イタリアのドラギ新首相は17日、先週末の就任後初めて議会で演説し、新型コロナウイルス危機後のイタリア再建に向けて抜本的な改革を実行すると表明した。
ドラギ氏は自分に課せられた主要な責務は「あらゆる手段を用いて(新型コロナの)流行に立ち向かい、国民の命を守ることだ」と述べ、政治家と市民の結束を訴えた。
また政府は将来を見据えて長期的な成長を促進するために一連の改革を実行すると述べた。
「いま結束は選択肢ではなく義務だ。しかしこれはわれわれ全てを結び付けるもの、すなわちイタリアへの愛に導かれた義務だ」と強調した。
ドラギ氏は官僚主義がはびこる行政と時間がかかることで知られる司法制度を全面的に見直す考えを示唆した。
ドラギ氏の信任投票は上院で17日午後11時(日本時間18日午前7時)に始まり、下院では18日に行われる。幅広い政党の支持を得ていることから信任が確実視されている。
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