May 29, 2018 / 3:37 AM / 6 months ago

アングル:大統領の弾劾、イタリアでの成立要件と可能性

[ローマ 28日 ロイター] - イタリアの大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」のディ・マイオ党首はマッタレッラ大統領の弾劾手続きを始める可能性を示した。同国大統領の弾劾は過去に3回試みられたことがあるが、いずれも失敗に終わっている。

 5月28日、イタリアの大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」のディ・マイオ党首はマッタレッラ大統領(写真)の弾劾手続きを始める可能性を示したが、その要件と可能性は。ローまで27日撮影(2018年 ロイター/Alessandro Bianchi)

ディ・マイオ党首が弾劾を要求したのは、五つ星運動と極右「同盟」が指名した経済相候補者をマッタレッラ大統領が拒否したため。ただ、弾劾要求は幅広い支持を得ておらず、同盟のサルビーニ書記長は「弾劾について話したくない」と述べている。

弾劾手続きは複雑で長期間を要するため、早期の再選挙を求める動きとは相入れないだろう。

◎弾劾手続きはどんなものか

弾劾手続きは憲法90条により規定されており、「憲法に対する重大な反逆と攻撃」があった場合に大統領を弾劾できる。

弾劾動議は下院議長に提出された後、議会の全党の代表20人で構成する特別委員会で審査される。

特別委員会は8カ月以内に動議を拒否するか、上下両院合同会議の採決にかけるかを決めなければならない。採決は無記名投票で行われ、単純過半数の賛成があれば承認される。

しかし議会が最終決定権を持つわけではなく、議会承認後は憲法裁判所の判断に任される。裁判所では通常の公判手続きが進められ、その決定には控訴できない。

◎弾劾成立の可能性は

イタリアではこれまで3人の大統領に対する弾劾の動きがあったが、弾劾に至った例はない。

1978年には、共産党から弾劾手続き開始の意向を宣言されたレオーネ大統領が辞任。1991年にはコシガ大統領の弾劾動議を特別委員会が却下した。

2014年には五つ星運動がマッタレッラ現大統領の前任者であるナポリターノ大統領への弾劾動議を提出したが、これも特別委員会に却下された。

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