[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日のニューヨーク外為市場では、主要通貨に対するドル高が継続した。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が米経済に明るい見通しを示したことや、4日の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和策が発表される可能性があることで、ドルが再び買われた。
ドル/円JPY=は終盤0.5%高の119.86円。7年半ぶり高値を更新した。
ユーロ/ドルEUR=は2012年8月以来の安値となる1.2299ドルを付けた後、終盤は0.6%安の1.2310ドル近辺で取引されている。
ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは2009年3月以来約5年半ぶりの高値水準に上昇。終盤は88.961。
3日発表された米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)民間雇用者数は20万8000人増加。予想をやや下回ったものの、ユーロ圏11月購買担当者景気指数(PMI)が低調で、米国と欧州の成長格差があらためて認識された。
ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の上級通貨ストラテジストのセバッシャン・ゲーリー氏は「これらドルの動きの力強さは、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しによるものだが、もっと重要と思われる理由はECBと日銀の緩和観測で(ドルに代わる)代替通貨がないことだ」との見方を示した。
その他通貨では、ロシア中央銀行が通貨ルーブル防衛のため市場介入に再び踏み切り、ドル/ルーブルは53.87ルーブルから53.48ルーブルに小幅下落となっている。
ドル/円 終値 119.79/81
始値 119.25/27
前営業日終値 119.22/23
ユーロ/ドル 終値 1.2310/12
始値 1.2340/42
前営業日終値 1.2382/83
*内容を追加しました。
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