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日本の陸上型イージス配備は23年度、最新レーダー搭載は不透明=関係者
2017年8月30日 / 08:26 / 3ヶ月後

日本の陸上型イージス配備は23年度、最新レーダー搭載は不透明=関係者

[東京 30日 ロイター] - 日本が導入する迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備時期が、今から5年以上先の2023年度になる見通しであることがわかった。北朝鮮の脅威が高まる中、政府は計画の前倒しを急ぐが、最新鋭のレーダーを搭載できるかどうか米国から確約を得られておらず、射程や速度を向上させた新型迎撃ミサイルの能力を最大限引き出せない可能性がある。

 8月30日、日本が導入する迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備時期が、今から5年以上先の2023年度になる見通しであることがわかった。写真は、ルーマニアのデベセル空軍基地に配備された「イージス・アショア」のデッキハウス。2016年5月撮影(2017年 ロイター/Inquam Photos/Adel Al-Haddad)

<発注から配備まで5年>

イージス・アショアは、イージス艦に搭載しているミサイル防衛システムを地上に配備した装備。レーダーやミサイル発射装置などで構成される。開発国の米国は、北大西洋条約機構(NATO)のミサイル防衛の一環としてルーマニアに配備している。

日米の複数の関係者によると、イージス・アショアを発注してから配備までにかかる期間は約5年。システムを構築し、試験を重ねる必要がある。さらに設置場所を確保し、住民の理解を得る時間もかかる。メーカーである米レイセオン(RTN.N)とロッキード・マーチン(LMT.N)が、すでに米軍向けの受注を抱えているという事情もある。日本は2018年度から整備に向けて動き出すが、関係者の1人は「配備は2023年度になる」と話す。

事前予告なしに日本を飛び越えて弾道ミサイルを発射するなど、北朝鮮をめぐる情勢は一段と緊迫している。与党・自民党などから弾道ミサイル防衛の強化を急ぐよう求める声が強まっており、政府関係者は「できるだけ急ぐ。イージス・アショアの配備までは現有戦力で最大限対応する」と話す。

しかし、どこまで配備を速められるかどうかは不透明だ。日本はイージス・アショアのレーダーに、探知性能を大幅に向上させた最新鋭の「スパイ6」の搭載を希望しているが、米軍が同レーダーの運用を始めるのは22年。

複数の関係者によると、米国のミサイル防衛局は自国の配備前に同レーダーの輸出許可を確約することはできないとの立場だいう。関係者の1人は「日本がスパイ6を取得できる保証はない」と話す。

現行の「スパイ1」レーダーを搭載する選択肢もあるが、複数の関係者によると、日米が共同開発し、射影距離や速度が向上した最新の迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を追尾しきれず、イージス・アショアの能力を最大限に生かせないという。

<新造のイージス艦は現行レーダー>

イージス・アショアは1基700━800億円、SM3ブロック2Aは現行の「ブロック1A」の2倍に当たる1発約30億円とされる。関係者によると、日本はイージス・アショア2基で北海道から九州までを、イージス艦で南西諸島を防衛する計画だという。

日本は現在、弾道ミサイル防衛能力を持ったイージス艦4隻を保有している。さらに2隻を改修して能力を持たせ、2隻を新たに建造し、2021年度には合計8隻体制になる予定。複数の関係者によると、新たな2隻はスパイ1レーダーを積む見通しだ。

久保信博、ティム・ケリー 編集:田巻一彦

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