[東京 24日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は24日の参院財政金融委員会で、現行のマイナス金利付き量的・質的金融緩和(マイナス金利付きQQE)の継続に反対する政策委員は増えないだろう、との見解を示した。白眞勲委員(民主)への答弁。
1月の金融政策決定会合で決めたマイナス金利政策の導入には、9人の政策委員のうち4人が反対票を投じた。もっとも、3月の同会合ではマイナス金利の継続に7人が賛成し、2人が反対した。
こうした状況を踏まえて総裁は「議論しないとわからない」としながらも、現行のマイナス金利について「反対される方が、より多くなる可能性は少ないと思う」との見方を示した。
また総裁は、マイナス金利付きQQEの導入によって貸出の基準金利や住宅ローン金利が低下しており、「金利面では政策効果がすでにあらわれている」と指摘。実体経済への効果発現には「一定のタイムラグはある」としながらも、「必ず実体経済に波及していく」と自信を示した。
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