January 17, 2020 / 3:20 AM / 2 months ago

税収鈍化で黒字化27年度に、目標の25年度は赤字3.6兆円=内閣府試算

 1月17日、内閣府は17日、今後10年間の基礎的財政収支(PB)の見通しである「中長期の経済財政に関する試算」を経済財政諮問会議に提出した。写真は都内で2016年2月撮影(2020年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 17日 ロイター] - 内閣府は17日、今後10年間の基礎的財政収支(PB)の見通しである「中長期の経済財政に関する試算」を経済財政諮問会議に提出した。税収減などが響き、黒字化の目標としていた2025年度は3.6兆円の赤字となり、黒字化は27年度になる見通しが示された。

試算では、アベノミクスの政策効果が発現する成長実現ケースと、足元の潜在成長率並みの経済で推移するベースラインケースの両方で財政収支を示している。

成長実現ケースで中長期に実質2%成長、名目3%台超の成長を描く。ベースラインケースは、実質約1%、名目1%台半ばの程度の成長で推移する姿を描く。

成長実現ケースをみると、足元の経済は、昨年12月に閣議決定された総合経済対策により、19年度から21年度まで実質経済成長力が底上げされ、全体で1.4%程度の成長押し上げ効果と置いた。

しかし、そうした中でも物価の伸びが足元で鈍化していることが財政改善を妨げる要因となっている。19年度の消費者物価は19年7月時点の見通しからやや低下して前年比0.6%になり、22年度にかけても前回より上昇率が低めとなる。

物価の伸び鈍化により、税収は大幅に下振れる見通しとなっている。25年度では昨夏見通しの75.9兆円から73.3兆円に下方修正された。

他方、歳出は19年度だけは昨夏見通しより膨らんだが、その後は既に決定された足元の歳出改革を織り込んでおり、これまでより抑制する方向に置き換えられている。

それでも税収減を補いきれず、PBは悪化方向だ。政府が黒字化達成目標としている25年度はまだ3.6兆円、対GDP比で0.5%の赤字が残る見通し。赤字幅は昨夏の見通し2.3兆円から拡大。25年度の黒字化には、一層の歳出改革が必要だ。

債務残高GDP比は、昨夏試算より悪化した。19年度は公債残高1074兆円、GDP比は前回191.8%から、192.4%に増えた。2025年度は172.9%に下がるが、やはり前回試算より高めとなっている。

中川泉 編集:青山敦子

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