December 2, 2019 / 3:09 AM / 13 days ago

設備投資、前期比で4四半期ぶり減 増税前でも減収減益=法人企業統計

 12月2日、財務省が発表した7─9月期法人企業統計によると、設備投資(季節調整済み前期比)は全体で4四半期ぶりに減少に転じた。名古屋で2013年7月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 2日 ロイター] - 財務省が2日発表した7─9月期法人企業統計によると、設備投資(季節調整済み前期比)は全体で4四半期ぶりに減少に転じた。規模の大きい非製造業の投資が減少したことが足を引っ張った。もっとも前年比は12四半期連続で増加しており、水準は高い。売上高・経常利益は、消費増税前にもかかわらず、全体で2四半期連続の前期比減収減益。企業部門の景気はこの半年間、不振が鮮明だ。

前期比でみると、売上高は全体で前期比1.5%減。製造業は海外需要不振で、非製造業は夏場の天候不順や増税前の駆け込み需要が弱く、ともに減収となった。経常利益も全体で1.1%減。製造・非製造業ともに2期連続で減少した。

設備投資は全体で0.8%減となり、4期ぶりの減少。製造業は反動増もあってか、1.6%増と3期ぶりに増加となったものの、投資規模が1.8倍の非製造業が2.0%減と4期ぶりの減少となったことが響いた。収益環境の悪化なども響いたとみられる。

前年比でみると、全体で減収減益だが、設備投資は増加が続いている。

売上高は12期ぶりの減収で前年比2.6%減。製造業は中国でのスマートフォン需要が振るわず情報通信機械が2割近く減少。非製造業では小売業は増税前駆け込み需要などで増収だったが、卸売業が原油価格下落の影響を受けた。建設業も賃貸住宅の販売が不調だった。

経常利益は同5.3%減で2期連続減益。製造業は15.1%の減と5期連続減益。輸送用機械で自動車開発コストが上昇したほか、為替差損が響いた。生産用機械でも海外での建設機械や半導体製造装置の販売が不調だった。非製造業は同0.5%のわずかな増益となった。増税前に家電販売が増加したことなどが寄与したが、通信料金下落で通信業が不振、サービス業も振るわなかった。

設備投資は12期連続で増加し、7.1%増だった。製造・非製造業ともに増加。情報通信機械や生産用機械で増産投資が寄与した。卸売業での物流施設新設や小売業の既存店改装などのほか、不動産業での都市部開発投資も寄与した。

全体として企業部門は減収減益傾向が続いており、売上高経常利益率も前2四半期の6%台から5%台に低下している。一方で設備投資は足元で非製造業の減少で微減となったが、前年比では12四半期連続の増加となり水準は高い。自動車や生産用機械で増産投資も見られ、企業の投資姿勢は一定の底堅さが続いている。

中川泉 グラフ作成:田中志保 編集:佐々木美和

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