[東京 2日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は2日午前の衆議院財務金融委員会で、最近は補正予算の規模が増大し、財政状況が厳しさを増しているのは事実だとした上で、財政健全化の旗振りはし続けなければならないと語った。
階猛委員(立憲)の質問に答えた。
鈴木財務相は、新型コロナウイルスや足元の物価高騰に対し、国民の生命や暮らしを守る観点から、これまでにない規模の補正予算を組んで対応してきたと説明した。一方で、財政は国の信頼の礎であり、「財政健全化の旗ふりはしっかりと続けなければならない」と述べた。
階委員は、補正予算膨張の大きな理由に日銀の金融政策があると指摘し、鈴木氏の認識をただした。鈴木氏は、金融政策について「日銀の独自性に任せるもの」とし、補正予算の規模拡大はあくまでも必要な施策を積み上げた結果だと説明した。
(杉山健太郎 編集:内田慎一)
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